エンピリカルソフトウェア工学という言葉

 今日は和歌山大学で講師の日。エンピリカルソフトウェア工学の1回目の講義である。エンピリカルソフトウェア工学とは理論的には実証できないものの統計的・経験的に得られた規則性・法則をソフトウェア開発に活かそうとするものである。ファンクションポイントやCOCOMOなどで表れる計算式の係数も統計学的に得られた数値であるからこの分野の1つと考えることができる。他にもプログラムステップ数あたりのバグ混在率などがこれにあたる。
 統計学で得られる規則・法則性にはナレッジマネジメントでいう暗黙知を数値化できる可能性を秘めている。熟練SEは画面や帳票の項目数で大まかな工数が把握できてしまう。それを数式で表してしまおうというのがファンクションポイントと考えるならば熟練SEが行う見積もり技法を暗黙知の領域から形式知に落とし込んだということになろう。
 ただ、統計学を使うには相当数のサンプル値が必要である。実務上こうした数値を集めることは容易ではなく、入り口でつまづいてしまうのであるがそこは産学連携が1つの解決手法となるのかもしれない。


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