「建設業での5Sについて」というテーマで講演して参りました!

建設会社での5Sこんにちは。安田コンサルティングの安田です。4月10日、香川県内の商工会さんの建設業部会で講演して参りました。テーマは「建設業での5Sについて」です。

5Sといえば製造業で頻繁にその重要性がうたわれていますが、建設業でもとても大事な取り組みの1つと言えます。

その理由の1つが「現場での災害を無くすため」です。5Sのスタートは整理整頓からですが、そこからミス(ヒヤリハット)を減らし、ケガや死亡事故を減らす効果があります。他業種より危険作業が多い分、効果は大きいと言えるでしょう。

ただし、現場はその都度変わります。5Sをチームで取り組むにも、現場に携わる企業は複数あり、その組み合わせも毎回変わります。だから導入がなかなか難しいのです。また元請企業であれば現場を取り仕切り5Sの導入も幾分進めやすいですが、下請企業は元請企業の意向に影響を受けるため、導入すらできないといったことも起こります。そのため、まずは倉庫や工具箱のなかといった、自社内で完結するところからスタートするのがいいでしょう。

「今さら、整理整頓だなんて・・・」

こんな心の声がすごく聞こえてきます。私は5Sは整理整頓、安全活動の1つだけには収まらない大切な要素が含まれていると考えています。

その1つは収益性の改善です。整理整頓は「もの探し」という生産性ゼロの行動を減らすなどいわゆる「ムダ減らし」活動の1つです。ムダ=浪費(コスト)ですから、そこを減らすことで収益改善につなげていくわけです。また整理整頓に清掃や清潔が加わると重機や工具の手入れといった活動も加わります。これも故障などによって現場が止まることを防ぐことになりますし、その延長上には「段取り」を大切にするという建設現場にとってとても重要なポイントにつながっていくのです。

2つめは人材(採用・定着・教育)についてです。5S活動の中で行われる「見える化」の工程は作業の標準化・ルール化につながっていきます。一匹狼・属人的な経験だけに頼った仕事ばかりでは、新たにその業界に入ってくる若手にしたら決して「魅力的な業界」とは映らないでしょう。「客観的にものごとを見える化してルールを決め、それを守る」こと。それは企業に求められる姿であり、その姿を見て「この会社で働いてみたい」という人が増えてくるのです。そうした取り組みは採用・定着率の向上だけでなく、5S活動を社員に主体的に取り組んでもらうことで、役割の認識し、成長と達成感を味わい、人から感謝されることでモチベーションがあがり、積極性や主体性を持つ社員に育てることにつながります。

今回の講演は1時間という短い時間でした。5Sの知識としてのレクチャーと上述のように「どうして5Sが大切なのか」、それと「ビジョンやモチベーション、組織力と5S」といった経営により近い視点での話を中心に行いました。

ご参加いただいた方の気づきと改善のきっかけとなっていましたら幸いです。


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