中小企業大学校の研修「財務の勘所」1日目は電卓に触らない変わった財務研修

今日と明日、中小企業大学校関西校で「財務の勘所」というタイトルの研修講師を務めています。

120517_20_03_39 ポイントは「勘所」です。申告などのために制度会計を学ぶのではなく、できあがった決算書をどう経営に活かすかです。

1日目の今日は、決算書を一度も見たことが無い人でも理解できるように決算書の中身についてじっくり解説。そのためのスタートは次の問いかけでした。

「企業の存続のとって、一番大切なのは売上か利益か現金か?」で、その答えは現金。

「それでは目の前に100円しかない企業と100万円ある企業とではどっちが安全か?」とさらに問いかけます。

目的は何のために決算書があるのかを勘所としておさえるためです。

「100円しか無いっていっても銀行口座にはあるかもしれないし、もしかしたら高く売れる商品がたくさんあるかもしれない」

ならば、「A:現金以外の預金や商品などがどうなっているのか気になりますよね??」

「100万円あるといってももしかしたら借入の返済のためのお金で使えないかもしれない」

ならば「B:100万円をどうやって調達したのか気になりますよね??」

「今は100円しかなくても実はものすごく利益があがる商売をしていて大丈夫なのかもしれない」

ならば「C:100円企業の収益がどうなっているのか気になりますよね??」

「100万円あっても仕入代金かもしれないし、100円しかなくても明日売上の入金があるかもしれない」

ならば「D:お金の動きが気になりますよね??」

このA~Dの情報って・・・そう、決算書に書いてあります。

AとBは貸借対照表っていう書式で書いてあります。

Cは損益計算書っていう書式で書いてあります。

Dは本来キャッシュフロー計算書っていう書式で書いてあるのですが、通常中小企業では作りません。「無かったら仕方がないか・・・」では済みません。良し悪しをみるのにDの情報が必要なんです。「無かったら作るしか!!」です。

とにかくA~Dの情報を得たいがために決算書を見ないといけないのです。

・・・というスタートでした。午前中はずっと決算書の書式を解説し、実務上の話(例えば短期借入金は経営者のポケットマネーであることが多く、実際に返済されることは少ない・・・といったこと)も交えたり、とにかく「何となくわかった」というレベルを目指して話しました。

午後はそれぞれの決算書を簡単な図式で表し、「こんな形の決算書だったら、この企業に何が起こっていると思うか?」をテーマにテーブルごとの意見交換を繰り返しました。

結局、今日一日電卓に触ることはありませんでした。

残念ながら、明日は電卓に触れて、難しい話もしなければなりません。でも、今日の「何となくわかった」がモチベーションになって皆さんついてきてくれると信じています!!


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